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おやきづくりに挑戦! |
おやきの有名店を食べ歩いている内に、いっぱしのおやき通みたいな気分になって来た。
不思議な物で、そうなると段々「自分でつくってみたい」と思うようになる。
その昔、信州では、蕎麦とおやきの作れない女性は嫁の貰い手がないと言われていたそうだ。ちなみに私はこれまでの人生で蕎麦もおやきも作ったことは無い。母親の手伝いくらいはしたが・・・つくづく現代生まれでよかったと思う。
よし!挑戦だ!
まずは生地づくりから。
私とて信州に住まう主婦のハシクレ、本来ならば中力粉にふくらし粉を混ぜてオリジナルのおやきを作るべきなのだが・・・
しかし、いきなりそれではいかにもリスクが高い。(結構冒険のできない性格です。)
そこで、安直だがスーパーで「おやきミックス」なる便利なものを買ってきた。これなら寝かす時間も不要でふんわりほっかほかなのだと言う。(さすがは「おやき王国信州」こんな便利な物がそこら辺で売っている。いや、全国展開しているのかもしれませんが・・・・)
続いては具材。
生地はオリジナルとはいかなかったが、せめて具材には「私らしさ」を出したいものだ。
そんな観点で選んだのがこれら3種類の具材である。従来の「おやき」という概念を飛び越えた斬新!?な発想が実に「私らしい」。

●餃子の具
考えてみるとおやきって餃子に近いよね。ということでチョイス。
(写真左下 ※チャーハンではありません。)
●ソース焼きそば
焼きそばって、パンや饅頭によく合うのでチョイス。
決して今日のおかずの残り物の流用ではない。
●白ごまクリーミー
やはり何か甘い物も必要と考えて、パンに塗る市販品の中からジャムではあんまりなので、和風なクリームをチョイス。本当はカスタードクリームが良かったのだが、作る時間もないので諦めた。
生地と具材が決まったら作業開始である。
おぉ、おやきミックスの裏面に作り方が丁寧に書いてある。

1. まず、計量した粉に水を加えて滑らかになるまで捏ねる。

作り方記載の半量で行うので、粉250gに水175cc。
とりあえず、少しずつボールに水を加えてゆくが、まだ水が余っているのにもういい感じである。(よく聞く耳たぶくらいの柔らかさ)
残り全部入れるべきか迷う。
夫に聞いてみると「全部入れ、もし柔らかすぎたら粉を足せ」と適当な回答。
エイヤ!と残りを全部いれコネコネ。
やっぱり柔らかくなりすぎた。粉を足してまたいい感じ。

2. 生地を適宜に分割し、丸めておく。
11個できました。なんだか用意した具材に比して生地が少ないような・・・心配。

3. まな板に打ち粉をして丸く伸ばし、手に取って、具材を乗せる。
生地が実によく伸びるので、とても扱いやすい。
生地が少ないので具材を多目にしないと。とはいえコレは多すぎか?

4. 周辺から折りたたむようにして具材を包む。
こんなに具材を乗せているのに何の問題も無く包めました。
凄いぞ!おやきミックス!

5. この次の工程は、人によって千差万別らしいのですが、今回は「フライパンで焼き色を付け、しかる後、蒸し上げる」事にします。(反対に蒸してから焼くとか、焼かないで蒸すだけとか色々なパターンがあるらしい。)
ん?白ごまクリ−ミー?焼いても大丈夫か?心配なので一つは蒸すだけにしてみよう。

6. さて、続いて蒸しですが、「我が家には蒸し器が無い」為、家で一番大きな鍋に皿を置いて作った蒸し器の代用品を使います。

蒸すこと約15分で完成です。(ここで悲劇が・・・)

この間準備も入れて約2時間程でした。
7. 試食

●餃子の具
とにかく美味しい。餃子も元はおやきと同じく主食として作られたものなのかも。(夫と二人、昔、松本で食べた餃子が食べたくなる。)

●ソース焼きそば
思っていた通りとても美味しい。焼そばパンがロングセラーなのもうなずける。

●白ごまクリーミー
やはり恐れていたことが現実になる。皮肉なことに表面を焼かなかった方(写真左)が悲惨なことになっている…。
すっかり油分が溶け出し、切るとこんな感じ。
しかし見た目に反して、ほんのり甘く美味。ごまのつぶつぶと生地の柔らかさがとってもいい感じ。おやきミックス恐るべし。
8. 最後に
このように、「なんだか難しそう」な、おやきづくりでしたが、おやきミックスなど便利な材料を利用して、思い切ってやってみれば意外に簡単でとってもおいしいです。
小麦粉に好きな具材を包んで食べるおやき。本当によく考えられた食べ物だと思いました。
興味がおありの方は是非挑戦してみてください。
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